前回の記事の続きとなります。
今回の話は大出血&緊急帝王切開で出産!編です。。
麻酔が効かなくて大変だった話も書いてます…。。
前回の記事はこちらからお読みください。↓
②【前置胎盤】長期入院&緊急帝王切開で出産しました。【救急搬送】
今までの簡単なあらすじ
- 「前置胎盤」の疑いと診断され、26週のある日家で大出血
- 救急搬送されそのまま出産まで長期入院
- 入院中も少量出血を繰り返す
- 35週頃、予定帝王切開の日程が決まる目前で事件発生→緊急帝王切開
↑こんな感じです。
この記事では、事件発生の出来事から順に記述していきます。
35週1日目。事件発生
9/3から入院し続けて2か月目を迎えようとしていた運命の日…11/2。長期入院が続き、「早く帰りたい」という想いで私のメンタルも限界に近かったと思います。
そんな日の朝、病室にて事件が発生しました。
トイレで大出血!
早朝6時の出来事でした。
朝起きると、下から液体がたれる感覚がありました…。
「また少量の出血か!?」と思い、急いでトイレへ駆け込みました。私は入院中、いつ出血しても良いようにおりものシートを常に使っていたのですが、おりものシートに血がついていました。
「あーあ。」と思いながら、便座に座った瞬間…
だーっと血が流れ…便器が真っ赤に染まりました。。。
「やばい!」と思い、急いでナースコールを押し、トイレで大騒ぎしました。
「やばいやばいやばい!血がめっちゃ出てます!」
…ってずっと騒いでたと思います^^;めっちゃ怖かった。もうダメかと思いました。
そのまま急いで診察室へ。
トイレでの出血を確認した助産師さんが、急いで車椅子を持ってきて、私はそのまま病室から診察室へ運ばれて、診察をされました。
もしかしたら手術になるかもしれないと思い、念のためスマホを持ったまま移動させてもらいました。
診察室へ入ると、下からの検査と、お腹の上からエコー。お腹の張りチェックのモニターをつけて、いつもの診察が始まりました。
その時のことを書いたツイートはこちらです。
→そのまま車椅子で診察室まで連れて行かれて、下からの検査と、エコーと、お腹のモニターとかつけたら張りも多かったし、
— まりも✍️退院しました(固定ツイ⛩ (@marimo_angela) 2019年11月2日
赤ちゃんの週数も35週まできてたので、そのまま緊急帝王切開となりました
緊急帝王切開することに。
診察している途中で、なんとか出血はおさまったのですが、
「もう妊娠35週まできているし、赤ちゃんは出産しても大丈夫な週数でしょう。
予定帝王切開は、1週間後の36週に実施予定でしたが、そこまでもたせるメリットがあまりない気がします。
むしろ、今日の出血をきっかけに、手術日までにもっと大量の出血をすると母子共に危険です。なので今日、帝王切開をやりましょう。」
…と、医師に言われ、その日に急遽、緊急帝王切開することになりました。
トイレで出血した段階で、「今日手術することになるかもな…」と覚悟はしていたのですが、いざ緊急帝王切開が決まると、「え!?今日いきなり!?」…と、一気に怖くなりました^^;
でも、今思えば、私はかなりのビビリなので、予定帝王切開だった場合、前日は精神的に落ち着かなかったかもしれないし、前夜は寝れなかったかもしれません…。なので、緊急帝王切開でいきなり手術せざるを得ない状況になって、良かったかもな、と今は少し思えるのです。
前置胎盤の場合、胎盤が癒着していたりすると、胎盤をはがしたあとに大量出血したり、輸血を沢山したりするケースもあるそうでリスクが高いのです。。。
事前のエコー検査で「癒着している可能性は低そう」と言われていたのですが、エコー検査も100%ではないので…手術する上で癒着のリスクが1番の心配な点でした。
前置胎盤ではなかったら、帝王切開する上でこんなにビビらなかったと思います^^;
帝王切開の準備
緊急帝王切開が決まり、家族にすぐ連絡し、旦那さんなどに駆けつけてもらうことになりました。
連絡が終わると、そのまますぐにお腹の毛などを剃られ、手術着に着替えさせられました。その時に、「本当に今日帝王切開するんだな…」と実感がわきました。^^;
その後、点滴の管を通され、採血をする流れになりました。バタバタと準備をしている流れの中で、麻酔科の先生が来て、麻酔の説明を受け、同意書にサインをしました。
相変わらず採血では、私の血管が細すぎて、採血が上手くいかず、注射が何回も失敗になり時間がかかりました^^;
採血に時間がかかったおかげで、駆けつけてきた旦那さんが、手術に間に合い、手術前に会うことができました…笑
家族が誰も来ず、1人で手術に挑んでいたらかなり心細かったと思います。
いざ、手術室へ!
旦那さんに見送られ、ベッドのまま運ばれ…いざ手術室へと向かいました。
手術室に入るとすごく沢山の人がいました。手術室は、暗そうなじめっとした部屋だと想像していたのですが、意外と明るい雰囲気の部屋でした。すごく空気が綺麗だった。
入院中いつもお世話になっていた知っている医師が2人手術を担当してくれることになり、安心しました。その2人の医師は若い医師なので、もう1人、会ったことがないベテラン風の医師が手術に入ってくれることになりました。
「怖いよ~…。。」とブツブツ言っている私に、色々な先生が「大丈夫だよ」と声をかけて下さったのを覚えています。
赤ちゃんを取り上げる担当をして下さる助産師さんなども、挨拶に来てくれました。
腰に麻酔を打ちました。
手術が始まると、まずは腰から麻酔を打つことになりました。
他の人のブログなどを見て、腰から麻酔を打つとき注射がとても痛いと知っていたので、この時かなりビビっていました。
ですが、私の場合は腰の注射は全く痛くなかったです。人によるかもしれないですが、注射を刺したような感覚も全く感じませんでした…。
最初に痛み止めの注射を打ち、その次に麻酔の注射を打ちました。
麻酔の注射を打った瞬間、足が一気に温かいような感じになって、一切足を動かせなくなりました。
「何これ何これ気持ち悪い!^^;」と思わず声に出しましたw足がしびれたときのような感覚に似ていました。
注射が終わると、顔の目の前まで大きい布が設置され、目の前が完全に布しか見えなくなりました。視界をさえぎられた瞬間、一気に怖くなったのを覚えています。
麻酔が効きにくい問題発生…。
麻酔の注射が終わると、麻酔の先生が小さい水の入った瓶などを持ってきました。
それをお腹や足に当てて「冷たいの感じますか?」と尋ねてきました。
麻酔が効いている箇所であれば、冷たさは感じないと思うのですが、私の場合、体質的な問題なのか、なんと人よりも麻酔の効きが悪かったのです。。。
先生「(小瓶を足にあてながら)冷たいの感じますかー?」
私「冷たくないです」
足は麻酔が効いていることが確認される。続いてお腹。
先生「(小瓶をお腹にあてながら)では、お腹は冷たいの感じますかー?」
私「…微妙に冷たいです。。」
先生「!?」
私「いや、本当に微妙に冷たいんですけど。。。」
先生「でも、足は冷たく感じないんだよね!?じゃあ麻酔はお腹の方も効いてるはずだけど…。このまま手術入るけど、いいですか?」
私「うーん、どうなんですかね?たぶん大丈夫です…(あやふや)」
…などのやり取りがありました。私も緊張で、最後の方あやふやな返答をしてしまったのがいけなかったと思います。
「ちゃんとお腹の麻酔効いてるかな?」と一瞬不安に思ったのですが、「まぁ、麻酔が効かないなんてよっぽどのことがない限り、ないだろう」と勝手なイメージを抱き…「まぁ大丈夫だろう」と言ってしまいました。。
結論、私は麻酔が効きにくい体質であり、この後地獄を見るハメになりました。
激痛!お腹切ってる感覚がわかってしまった…
いざ、手術が始まりました。顔の前にかけられた布の向こうで先生たちが会話をしています。
先生の手が、私のお腹に当てられた感覚がありました。この時、
「いよいよ、メスが入り、手術が始まるのだな…」と覚悟を決めました。その瞬間
カッターで切ったみたいな感覚の痛みが走りました…。
「痛い!痛いです!!」と思わず声をあげる私^^;
なんだか、カッターで切ってる痛み+皮膚を強く引っ張ってる感覚+クリップで皮膚をパッチンと止めてる痛みみたいな…様々な感覚がありました。この感覚は忘れられません…。
全身麻酔に急遽切り替え
皮膚を切る痛みを感じた私が、痛みを訴えた瞬間、先生達の手が止まったのがわかりました。
先生「え!?痛いですか!?皮膚を引っ張ってる感覚があるだけだよね?^^;」
私「いや、なんか切ってる痛み感じるんですけど!;」
先生「…………。全身麻酔に切り替えます!」
私「!?^^;」
…こうして、急遽全身麻酔に切り替えられました。
鼻と口にマスクをかけられ、
先生「深く、深呼吸してくださーい」と言われ、深呼吸をしました。ここで、私の記憶は途切れます。。。すぐに眠りについてしまいました。
通常であれば、帝王切開は部分麻酔で、自分は意識がある状態で、お腹から赤ちゃんが取り出されたあと、赤ちゃんの姿を見ることができるのですが、全身麻酔の場合は眠ってしまうので、赤ちゃんを見ることができません。。。
私はこのような流れで、急遽全身麻酔になってしまったので、残念ながら赤ちゃんが出てくる瞬間を見ることはできませんでした^^;
全身麻酔に切り替わって無事手術終了…かと思いきや、この後更なる地獄が私を待ち受けているのです…!
全身麻酔の最中目覚めてしまった!
手術中、全身麻酔で眠っていたら…突然のチクチクとした激痛で目が覚めました。
それは、傷口を縫っている痛みでした。。。
目をうっすら開けると、目の前にかけられていた布の高さが低くなっていて、手術している先生達の姿が見え、会話などが聴こえました。(手術中の自分のお腹は見えなくて、そこは安心しました。)
傷口を縫う痛みで目が覚めたのか、全身麻酔が途中で切れて目が覚めたのか…はっきりとした原因はわかりませんが、傷口を縫ってる最中は痛みが半端なかったです。。
しかも、「痛い!」と口に出すことができませんでした。
「痛いです!」と訴えようと思ったのですが、言葉を口に出すことが完全にできないんです!脳は言葉を出そうと思ってるのに、口まで脳の命令が行き届かないのです…。。
すごく変な感覚でした。。。
言葉が出せないなら、手で訴えよう!と思い、手を挙げようとも思ったのですが、これも同様に、脳は手を挙げようと命令してるのに、手を挙げることができませんでした。手が全く動かせず、声も出せず、本当に驚きました。。全身麻酔が中途半端に切れるとこんな感じになるのですね。。。
ずっと、心の中で「痛い!なんとかして!」と思いながら、痛みに耐えるしかありませんでした…。辛すぎた。
なんとか無事手術終了。
これは後々先生から聞いた話なのですが、傷口の縫合中、麻酔が効いているはずなのに、私の足が微妙にぴくぴくと動いており、血圧が上がっていたそうで、先生達は「もしかして全身麻酔切れてきたのかな…」と、気付いたのだそうです。^^;
傷口を縫っている間、声も出せず、身体も動かせないまま、 痛みに耐え続けるという地獄のような時間が過ぎ…手術が完了しました。。。
幸いにも、傷口縫合の痛みに耐え続ける時間はそんなに長くなかったような気がします。
手術が完了すると、手術台からベッドの上に持ち上げられましたが、その頃には声が出せるようになっていました。
「痛い痛い痛い!」と声を出しながら、傷口の痛みに耐えながら、ベッドの上に移動し、手術は終了したのでした。。
◆
ちなみに、この麻酔が効きにくかった出来事に関しては、麻酔科の先生が後日謝ってきました^^;
「腰椎麻酔が効き辛く、全身麻酔に切り替えることは稀にあるのですが、全身麻酔が途中で切れてしまうことは、本来あってはならないことなので…申し訳ありません。。。」とのことでした。
産科の先生は「まりもさんの代謝が良すぎるのかもしれません。」とも言っていましたが…はっきりとした原因は不明で、単に私の体質の問題なのかもしれません。
まぁこの件に関しては、ブログのネタになったということで…^^;
※腰椎麻酔が効き辛い・全身麻酔で途中目覚める…といった私のような事例はよっぽどのことがない限り、起こり得ないことらしいです。
赤ちゃんも私も無事でした!
手術が終了し、ベッドのまま移動させられながら手術室をでると、旦那さんの姿がありました。
私は旦那さんの顔を見るなり、「痛い…。。。生きてる…」と言いましたw
そのあと、大きいエレベーターの中で、先生の顔を見ながら、「赤ちゃんは…?」と尋ねました。
赤ちゃんは、全身麻酔の影響で眠っていたにも関わらず、少量産声を自力で上げることができ、NICU(新生児の集中治療室)に入院している…ということでした。
「無事に帝王切開が終わったんだ…赤ちゃんも無事なんだ…私も生きてる…!」と心から安心したのを覚えています。
次の記事に続きます!
長くなってしまったので、手術後の話&赤ちゃんの話&退院の話については、次の記事に続きます!
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まりも